食材を探して...   
  


●キーライム
New Mark

香りのよいキーライム
手作りポン酢はこれで決まり
 アメリカ在住日本人の観光地としても有名なフロリダ・キーウェスト諸島でとれるライム。 小振りながら香りがよくアメリカではキーライムパイやチーズケーキなどのデザートで主に使われる素材である。

 このキーライムを使って「ポン酢」を作るというのが今回のテーマ。寒い冬に自家製「キーライムぽん」で暖かい鍋を囲むというのがネライである。

 キーライムに関わらず自家製ポン酢はどうしても大手のものに比べて旨味が少なく感じられるのでこれをどう補うかが大切。(ま、味の素入れれば一発なんだけど)今回はグレープフルーツを使用。  写真のキーライムはKrogerやMeijerで$2ドル程度で買えるもの。これを絞ると大体300cc程度の果汁が取れる。レシピは以下の通り

  1. だし用の昆布(2,3切れ)を軽く色が変わるくらいに焙る。
  2. キーライム果汁 300cc 濃口醤油 300cc、グレープフルーツ果汁 大さじ3、酒 大さじ2、みりん 大さじ2、砂糖 大さじ1を合わせる
  3. 焙っただし昆布と「これでもかぁ」というぐらい鰹節を入れる。Haruなら3カップぐらい入れちゃいます。
  4. そのまま常温で2〜3日置く。
  5. できあがったポン酢を漉して完成。
鍋はもちろん冷や奴やステーキにもあっさりしてとても合いますよ。とはいえまだまだこのレシピ完成版じゃなくて、研究中なんですが(笑)

ちなみにグレープフルーツの代わりに日本食材店などで売っている「乾燥ゆず」を入れれば「ゆずぽん」にもなります。その場合はもう少し砂糖を多めにしてください。



●出前一丁・XO醤海鮮麺

濃厚なスープはちょっと
クセになるかも
 XO醤(エックスオージャン)は干しエビ、干し貝柱、塩漬けの魚などの中国の乾物に薬味を加えた調味料で、中華料理や焼き肉に少し使うと味が格段にアップするというモノである。  ちなみに「XO」はブランデーのランクで最高級を意味する言葉である。

 その「XO醤」が「ごま油」の代わりに付いているのが、出前一丁・XO醤海鮮麺である。  麺は普通のインスタント麺だし、粉末スープはとんこつ系ながらもあっさりとした味つけだ。ただこれに特製「XO醤」が入ると、スープががらりと変わってしまう。

 干しエビ、干し貝柱などの中華乾物と薬味がスープに溶けあって、赤みそ仕立てのようなコク+複雑濃厚な風味のスープになってしまうのだ。

 干しエビなどはクセがあるので、好みの分かれるところだが、Haruは大好き。値段も安い($0.45)し、興味がある方は試してみては?インスタントラーメンなのに、妙な満足感が味わえるかも。



●ナッチポックム

これでたこ焼きを作ろう!
 イカは冷凍ものが日本食材店やアジアングロッサリーで手に入るのだが、タコを入手するのは結構難しい。 確かにジャングルジムで年に数回生のタコが入荷されるが、なかなかお目にかかれない上にタコのヌメリをとる下ごしらえが結構大変だ。

 そこで今回オススメの食材がナッチポックム($3.19)=炒め物用の冷凍ダコである。  これはやや小振りのタコ足を生のまま冷凍した物。 韓国料理ではキムチにしたり、コチジャンで炒めて食べたりするのだが、Haru的には「たこ焼き」である。

 冷凍のまま、熱湯で茹でるとプリプリの茹でタコ足ができあがる。これをキッチンばさみで切るとちょうどたこ焼きサイズになる。  炒め物用といいながら、かなり鮮度がよいのでお刺身にしたりタコ酢にしても充分いけるレベルだ。
 このナッチポックム、大抵の韓国食材店で扱っているはず。Haruはレキシントンの東洋マーケットで入手できた。

 それにしても、できたてのたこ焼きを食べながらビールを飲むと本当に幸せ♪ たこ焼き器をわざわざ日本から持ってきた甲斐があるというものである。



●チートス・パフ

それにつけても、
おやつは...チートス?
 以前、ポテトチップス、コンソメパンチの代用食を紹介したけれど、今回は「おやつはカール」のアメリカ版である。

 それが、大抵のスーパーで売っているチートスシリーズのCheetos Puff($2.50程度)だ。

 代用食というよりも、はっきり言って「カール・チーズ味」と食感は同じ。 ただ味は日本の「カール・チーズ味」はスイスチーズ風なのに対して、こちらのお味はアメリカ人の大好きな「濃厚チェダーチーズ味」である。

 日本のものより、塩味が効いているのでビールのおつまみに最適だが、食べ過ぎると胸やけになるので要注意だ。(でもおいしいけど..)

 ただ当然ながら、うすしお味やカレー風味、コーンポタージュ味が存在しないのは言うまでもない。



●SoBe アドレナリン・ラッシュ

タウリン 1000mgが効く
アメリカのリポD
 これが食材か?と言われると困るのだが、今回のお薦めは栄養ドリンクである。

 暮らしやすい中西部に住んではいても、やはりファイト一発!が必要なとき、お手軽に飲めるのがこのSobe Adrenaline rushだ。  アメリカのドリンクらしく炭酸飲料だが、レモン味で飲みやすい。この中にビタミンC,B6、B12、そしてタウリンが配合されている。

 クローガーのレジの近くの冷蔵庫によく売ってあるが、確実に買いたいならWallgreenで2ドル弱で売っている。  ちなみにこの会社 SOBEはコネチカットが本社で South Beach Drinkというのが本当の社名。これを略してSOBEらしい。

 とにかくお疲れ気味のあなた、また週末のゴルフが控えているお父さんにオススメの一本である。



●CEDAR KEY のアサリ

美味しいアサリがあれば
酒蒸しもボンゴレも幸せ
 中西部で手に入りにくいものとして新鮮なアサリや牡蠣などの貝類がある。 というのは貝の鮮度管理はお店によってかなりまちまちだし、どれくらい新鮮かの判断もガラスケース越しでは難しいからだ。

 アメリカではアサリの缶詰もあるのだが、正直アサリの旨みが抜けた「抜け殻のような味」でハッキリ言って幸せにはほど遠い

 今回紹介する CEDAR KEY AQUACULTURE FARMSのアサリはフロリダ産で、鮮度がよく安心して食べることができる食材だ。 なにしろしっかり生きているので、塩水で砂を吐かせようとすると、元気に水をあちこちに飛ばしてボールの周りがびしょびしょになってしまったぐらい活きがよいのである。

 今回、半分は「あさりの酒蒸し」残りはボンゴレビアンコ(あさりとニンニクの白ワイン蒸しパスタ)で食べてみたけど、新鮮なアサリのスープの旨みがしっかりでてとっても美味しい。このアサリに関しては身の大きさ、鮮度、味ともに日本レベルである。

 袋に収穫日と賞味期限が印刷してあるラベルが付いているので、ガラスケース越しでも安心していい物を選ぶことができる。 賞味期限まで一週間以上ある物を買えば、まず鮮度は問題ないと思う。  現在「CEDAR KEYのアサリ」が買えるお店はマイヤー(30個入り $6.50程度)とCOSTCO(70個入り $10)が確認済み。 コスコの方が断然お得だが、コスコの場合、常に在庫があるわけではないのが難点。

 下ごしらえは、まず貝を大きめのボールに冷水を入れて殻と殻をこすり合わせるようにしてしっかり洗うこと。  これまで2回食べた限りは砂は入っていないので、砂出しの必要はないと思うけど、塩水で呼吸をさせると体内に溜まった老廃物がはき出されて更に美味しくなります。その場合は水1リットルに塩2〜3gの塩水に暗い場所で数時間置くといいみたい。  元気に水を飛ばしてくるので、ボールにフタをしておきます。



●グリッツ

アメリカ南部の
代表的朝食
おかゆの代用品に!
 グリッツとは乾燥させたトウモロコシを粗く挽いた粉末のことで、アメリカ南部の代表的朝食の食材である。 この粉末を水とバターで炊いて塩コショウで味を調えたもの。好みでチーズやメイプルシロップなどをかけて食べる。

 このグリッツ、粗挽きのトウモロコシの粉末なのでザラッとした食感と溶けたでんぷんの糊のようなまったり感がして、人によってはうけつけない人もいるだろう。  Asahi.comの「USAまずいもの大全」にも南部の魔物 グリッツと紹介してあるほどである。

 しかしこのグリッツ、おかゆとして考えると結構おいしいのである。 刻んだネギと水を加えて電子レンジで5分。これに梅干しを沿えたり、鰹節やちりめんじゃこを醤油で和えたものをグリッツにかけると結構おいしい。  また単にふりかけや永谷園のお茶漬けの素を入れるだけでも Good.

 おいしく作るコツは水をレシピよりも多めに入れて、少し長めに調理すること。 もちろん水の代わりに鰹ダシや昆布茶を入れると更にレベルアップ。

  朝、時間がないけど、パンはイヤだなって日は Haru は結構食べてます。 このグリッツ、普通のスーパーのシリアル売り場に売ってあります。



●ふくろだけ Oriental mascot

なめこの代用品として
手頃に使える
キノコの缶詰
 ふくろだけは傘の部分が袋状になっているキノコでタイ料理のトムヤンクンや中華炒めに使われるモノ。  キノコの種類が少なく、またマッシュルーム以外生がとても高いアメリカではこの缶詰のふくろだけが一缶1ドルちょっとで買えるのはうれしい。

 クセがないので、どんな料理にも合わせやすいけど、プルプルした触感とぬめりがちょっと「なめこ」っぽいからあんかけ料理やスープによく合う。

 Haru的にはイタリアンっぽく、オリーブオイルで炒めたニンニクと一緒に炒めて白ワインで蒸してバルサミコ酢と塩で味付けしたマリネにいれるのが好み。

 大根おろしがあればおろしなめこ風で酒の肴にもなりそうな食材です。 シンシナティならCAMで買うことができます。



●冷凍えだまめ

とうとう我らが枝豆が
スーパーで買える
 確かに冷凍えだまめは日本食材店などで買うことができるのだが、今回敢えて紹介する理由は大手スーパーのMeijer(明治屋..じゃなくてマイヤー)が取り扱いを始めたからだ。  嬉しいことにマイヤーでは日本食材店の価格の半額〜3分の一の値段($1.99)で売っているので、手軽にえだまめが楽しめる。

 塩を入れたお湯を沸かして冷凍のえだまめごとお湯に入れる。 ちょっとこだわるならば韓国食材店で売っている粗塩をいれるとよい。後は冷えたビールがグラスがあれば言うことなしである。

 ただすべてのマイヤーにあるわけではなく、比較的流行っているお店にしか、まだ置いていないみたいなのでその辺はご了承の程を(Lovelandのマイヤーにはまだ置いてないそうです)。

Krogerでもベジタリアンセクションで冷凍枝豆売ってるみたいです。Seapoint Farmというブランドで16oz.で$2.59です。(SISさん、情報提供ありがとうございます。)



●Marzettiの野菜ディップ

セロリ嫌いに
お薦めのディップ
 日本人がアメリカに来て好きになる代表的な野菜のひとつはセロリかも知れない。 スジが多くクセのある臭い、しかもレシピが少ないこの野菜は ある意味嫌われ物なんだけど、こちらへ来ていきなりメジャーデビューしちゃいました。  もちろんこちらのセロリの方が安いし、クセも少ないのもひとつの理由ですが、それよりもなによりも最大の理由はこのMarzettiの野菜ディップがあるからです。

 1896年にイタリアのフィレンツェから移民してきたTeresa Marzettiは州都コロンバスのオハイオ大学の近くにイタリアンレストランをオープンしました。 このお店はすぐ学生の間で評判となるのだけど、特にここのコールスローとドレッシングが美味しいと持ち帰るお客さんが続出。
 それではと、これをコールスローのソースをお持ち帰りで売り出すとあっという間にオハイオ州で一番人気のディップとなってしまったとのこと。

 1972年に永眠した彼女とともにコロンバスのレストランは閉店してしまったけど、今ではMarzetti は中西部を代表する食品メーカーとなっています。

 ざく切りにしたセロリをディップして食べるとホントに美味しくっていくらでも食べれます(スジはピーラーで取ると楽)。 また塩水につけてしんなりしたキャベツのせん切りをよく絞り、このディップに和えると絶品コールスローのできあがり。 もちろん付け合わせはバッファローウィングとビールだよね。



●Costcoのオレンジラフィー

冬の鍋はこいつで決まりっ!
 たとえ米国中西部に住んでいようとも、だんだん寒くなってくると食べたくなってくるのは「鍋料理」。  なかでも昆布だしとポン酢で食べる「水炊き」鍋は冬の幸せに欠かせない必須アイテムですよね。

 そしてこの水炊きに欠かせない白身魚が、このオレンジラフィー($12.99)。 この魚は日本名「ヒウチダイ」と呼ばれる金目鯛の仲間でちょっと不気味な深海魚
 でもその味は淡泊な白身にほのかな甘みがあって、鯛そのもの! 特にCostcoのものは、臭みがまったくなく、身がしっかりしていて鍋には最適の食材です。

 鍋にする場合は一度熱湯にくぐらせると、余分な油や冷凍臭がとれていいです。鍋の他にも、フライやソテーにしても美味しいおススメの魚です。



●Good SeasonsのItalian Dressing

手軽に美味しいドレッシングが作れる
 このドレッシングは正確には「イタリアンドレッシングの素」である。これに油と酢と水を加えて、シェークすると美味しいイタリアンドレッシングができあがるというもの。

 写真右はこの素が2袋に専用のボトルがついたお手軽セット。ボトルにそれぞれの分量分の目盛りがついてるので、その通りにやるととっても簡単に作れます。(ちなみに写真左は4袋入った普通のパッケージ)

 もちろん普通に作っても美味しいけれど、酢を米酢にして、油にいいものを使うとサッパリして和食にも合わせやすくなります。もちろん自家製のバジルやイタリアンパセリ、シソなどを入れるとなお Good.

 実は日本へのお土産としてもけっこう重宝しています。



●Portobello Mushroom

裏が真っ黒なキノコ
ガーリックオイル炒めが絶品
 このちょっと不気味なポルトベーロマッシュルームは裏の色が真っ黒なことと直径10センチ以上の大きさということで初めて買うときは勇気がいる食品ですが、 このキノコはガーリックオイルで炒めるとめちゃくちゃ美味しいイタリアンのアペタイザーになります。

 もともとお馴染みの白いマッシュルームの変種で、20年程前にフィラデルフィアの業者がグルメ系レストランに紹介するようになってから徐々に人気が出てきたとのこと。

 そういうHaruもBravo!で食べたWood-grilled portobello Mushroomからこの美味しさにハマってしまいました。  肉厚で独特の歯ごたえがあり、豊かなキノコの香りとクセのない味でどんな料理にも使えます。 また水分が極端に少ないので冷蔵庫で一ヶ月近く保存できるのも魅力。

 そしてお薦めレシピはガーリックオイル炒め。 低温のオリーブオイルでじっくり薄切りニンニクを炒めて、その油でサイコロ状に切ったポルトベーロを炒めて塩をするだけ。  お好みで錦江香醋やバルサミコ酢、またはバターなどを絡めても美味しいです。 コツは油を入れすぎないことで、一度ポルトベーロが全部油を吸ってしまいますが、火が通るとまた油が出てきます。

 他にもスライスにして網焼きで、ポン酢や大根おろし醤油、焼き肉のタレで食べても美味しいです。 炒め物に使う場合は裏の黒い部分をスプーンでそぎ落とすと料理が黒っぽくなりませんよ。

 このポルトベーロのガーリックオイル炒めがあると、ワインが進んじゃってしょうがないってのが唯一の難点かな。



●Leek

長ネギみたいだけど
ちょっと違う。
豚の角煮用、必須アイテム
 どこのスーパーでも売られているこの「太った長ネギ」がリークです。 日本では「ポロネギ」と呼ばれていて、フレンチの食材として有名です。 というのも煮ると驚くほど甘くやわらかくなることからスープやグラタンによく使われる食材だからです。

 チキンスープと白ワインでサッと茹でたリークをオリーブ油で炒めたベーコンと一緒にしてにホワイトソースをかけて、250℃で7分ほど焼くと「リークグラタン」ができあがります。
 ただHaruはこのリークを豪快に豚の角煮にいつも使っています。 脂の臭みが消えるし肉に甘みが移るので一石二鳥です。 日本のレシピでは長ネギを使うことになっていますが、アメリカでは高い長ネギを買わなくても、リークで十分かなっと思っています。(Leek一本 $1弱)

 またみじん切りにしてチャーハンや麻婆豆腐などの中華料理の下ごしらえにも大活躍。 とはいえ、料理に使えるのは白い部分だけ、青い部分はばっさり捨てて下さい。

あと間違っても"Leak"と綴らないこと。 かなり危険な意味になります。 「この料理にはたっぷりLeakが入っているよ。」などとは決して..



●Sweet Chili Pepper

まさにししとうの代用品。 新鮮で辛味の少ないものを選ぼう
 アメリカで(少なくともシンシナティで)入手しにくい野菜の一つに「ししとう」があります。 新鮮なししとうを網であぶっただけのものにたっぷりの鰹節とポン酢をかけて頂くだけで立派な酒の肴だし、 天ぷらやフライにしても美味しい野菜なのですが、アメリカのSweet Chili Pepperがこの「焼きししとう」として結構いけます。

 もともと「獅子唐辛子」という名前のししとうは唐辛子の仲間なので味は近いのですが、問題はいかに本当にスィートで辛くないチリペッパーを見つけるかです。  なぜならアタリのししとうもすごく辛いけど、当たりのSweet Chili Papperは死ぬほど辛いです。<経験者談

 ししとうの場合、見た目に小さく、種の少ないものが辛い確率が高いらしいのですが、これでは万全ではありません。 Haruのお薦めの見分け方は「Sweet Chili Papperをジッと30秒手で握る」方法です。 30秒以内に手がピリピリしてきたら危険」というやり方です。 あと大手のスーパーのものよりも Findary MarketやMason Farmer's Marketのような農家持ち込み系で買った方が甘い場合が多いです。

 天ぷらやフライにする場合は切り込みを入れてそこから種を抜いておくと食べやすいし揚げてる最中に破裂することもありません。

 これからの季節は「焼きSweet Chili Pepper」の鰹節ポン酢かけに「焼酎のお湯割り」ってのが、Haru的にはGoodです。



●Samuel Adams Weiss Bier

ドイツの本格的な白ビールがこのお値段とは
 もともとバドワイザー系に飽き足らないビール好きに人気のサミエルアダムスですが、このWeiss Bierはドイツ南部で有名な「白ビール」を お手ごろ価格で見事に再現したものです。

 そもそもWeiss Bier(English: White Beer)は原材料が大麦ではなく、小麦を使用しています。 そのせいか、味の特徴は苦みや炭酸が少なく クリーミーでフルーティです。

 フルーティな味がする日本酒の吟醸酒と同じように、メロンや梨のような甘い香りがほのかにします。

 ドイツ人曰く「冷やさないとうまくないビールは本当に美味しいビールじゃない」とのことで、確かにあまり冷やさない方が香りを楽しめるみたいです。

 また、冷やした場合はレモンの輪切りを加えると、ビアカクテルのような味になります。

 値段は6本入りで7ドル前後と普通のサミエルと同じ程度ですが、問題はこのビールはHaruが知る限り

"The Hyde Park Kroger"だけでしか売っていない

ことです。 なにせサミエルアダムスのホームページでも紹介されていないマイナーな商品ですが、ビール好きならこれを買うためだけにドライブする価値があるかも知れません。

 ただし、日本のスーパードライ系みたいな「コクと切れ」を求める人にはお薦めいたしません。



●Fresh Pork Bellie

美味しい豚の角煮にはこれ
 健康志向のアメリカ人が裸足で駆け出すほど脂肪たっぷりのこの豚肉は、豚の角煮に最適な食材で、ジャングルジムで買うことができます。

 柔らかく煮込んだ豚の角煮はお酒が好きな方には絶好の肴ですが、白いご飯に汁ごとかけて食べても美味しいですよね。

 日本の角煮用の豚肉のように細かい脂肪の層が入っている豚肉と言うよりは、肉と脂と皮が豪快に重なっているという感じなのですが、 時間をかけて作るとコラーゲンたっぷり、プルプルの角煮が楽しめます。

 で、作り方はいろいろあるのですが、Haruは川津幸子さんの料理本「あ、おいしい」の角煮レシピをこちらの食材にあわせてアレンジしたもの 使っています。

  1. 豚肉の皮の方を軽く焦げるぐらいまで焼く。脂が飛ぶのでBBQグリルなどがあると台所が汚れなくて助かります。 この肉を少し冷ましてから たわしでこすってから流水で洗う。 こうすることで豚の毛を皮から取ってしまうことができます。 もし肉に毛がなければ(1)は省略化。

  2. 2割ほど小さくなることを考えて、食べやすい大きさに切る。

  3. 沸騰したお湯で1分ほど茹でる。 米糠があれば一番いいけど、米のとぎ汁でもOK.

  4. 表面の汚れや水分を丁寧にキッチンペーパーでふき取ってから160℃の油でサッと揚げる。

  5. 煮込み鍋の中に並べて煮汁を注ぎ、ぶつ切りにして叩いたリークと生姜を入れる。

  6. キッチンペーパーやアルミホイルで落としぶたをしてから、軽く沸騰する状態で3時間半煮る。
    (圧力鍋や保温鍋では蒸気が逃げれない分豚肉の臭みが抜けないので、普通に煮込んだ方がよいと思います。 フタもしない方がいいです。)

  7. 火を止めて、汁以外をタッパやジップロックなどに移します。 汁を別の容器に入れて、冷凍庫で脂が固まるのを待ちます。

  8. 固まった煮汁の表面の脂の層をスプーンで取り除きます。 その後レンジで温めて再び肉と併せます。ちなみにこの時取った脂はラードとして餃子やコロッケの具に少し入れると美味しいですよ。

  9. 落としぶたをして、弱火でコトコトもう2時間。 煮汁が少ないようなら水を足してください。
    材料
  • Fresh Pork Bellie 2.5ポンド ($4程度)
  • 煮汁(水4カップ、紹興酒2.5カップ、醤油大さじ4、塩小さじ1弱、グラニュー糖50g)
  • リーク1本(下三分の二をよく洗って使う)
  • 生姜2かけ
ただいくら脂を取ってるとはいえ、食べ過ぎると自分のお腹がプルプルになっちゃいますけどね。



●オクスス茶 "Wang Roasted Corn"

甘く香ばしい
トウモロコシのお茶
 オクスス茶は韓国の人が普通に飲むお茶の一種で煎ったトウモロコシを煮出してつくります。

 焼きトウモロコシの甘くて香ばしい香りがとっても美味しいお茶で、麦茶に近い味ですが、渋みや苦みが少なくもっとサッパリとしていています。

 サッパリしているので、子供にも飲みやすいし、お酒の後などにもいいですよ。 緑茶やコーヒーと違いカフェインが入ってないので 身体に優しいです。

 作り方は水1リットルに大さじ1〜2杯を入れてやかんでぐらぐらと煮出すとできあがります。  ほんのりこはく色になったら、できあがりです。

 オクスス茶は、熱くても冷やしても美味しく飲めますが、Haru的には熱い方が風味が楽しめて好きです。

 オクスス茶は ジャングルジムK&P で売っていて、英語で "Wang Roasted Corn"と書いてあります。 453gの袋で$1.5程度です。

 あっさりとしたお茶なので、美味しい水で作るともっと美味しくなります。



●Dynasty Hot Chili Oil

これでお店の
味が再現できる!?
 現在デトロイト近郊在住で All About Japan おかずレシピ のガイド「山崎 優佳子」さんから教えていただいた調味オイルです。

 ニンニク、ショウガ、唐辛子が入った大豆と胡麻油のブレンドオイルで、 ジャングルジム永成 で2ドル程度で売っています。

 このオイルは炒め物の仕上げにサッと振りかけるとぐっと美味しさが増します。 ピリッとした辛味と、ニンニクとショウガの香りが 食欲をそそります。

 オイスターソース炒めの隠し味に小さじ1,2杯程度使ってもいいし、味噌炒めに大さじ1杯程度加えて、 ビリッとさせてもいいです。 もちろん麻婆豆腐や茄子などのピリ辛系にはびったりの味付けです。

 このオイルの良いところは、塩分が全く入ってないので味付けが自由に出来ることと、人工調味料(味の素)が入っていない ことです。

 正直言って、これを使うとその辺の中華料理屋の味にかなり近い物が作れてしまうので、 嬉しいような悲しいような気になります。

 これで麻婆豆腐を作ると 太陽城のそれにかなり近くなる気が。。。



●緑豆

10g程度の緑豆が、、、
 緑豆は別名「もやし豆」とも呼ばれる豆で、ちょうど小豆をくすんだ緑色にしたような色をしています。
 もちろん今回のお薦めの理由は「簡単につくれる自家製もやし」を作るためです。

 こちらのスーパーで「もやし」は手に入りますが、酸っぱい臭いがしたり、茶色く変色してることもあり、 大丈夫かなぁ?って感じですよね。

 自家製もやしは冬場は一週間、夏なら3日で収穫できます。 ビタミンCが多い根や芽もそのまま食べることができますよ。
 ちなみに根や芽は栄養価が高い分腐れやすいので。日本で売ってあるもやしはあらかじめ取ってあるそうです。 (アメリカでは多分やってないだろうなぁ)

一週間でこれぐらいに。
 緑豆は ジャングルジム永成 で売っています。 一袋350gで$1.5程度ですが、永成なら量り売り($0.89/Lb)でも買えます。

 用意する物は緑豆蓋付きの小さな鍋だけです。

作り方はいろいろバリエーションがあるみたいですがHaruのやり方は、

  1. 緑豆もよく水道水で洗う。 お米を研ぐような感じ。
  2. たっぷりの水につけて一晩置く。
  3. 水を切ってから鍋に移して暖かい場所に置く。(蓋をちゃんとして、豆が日に当たらないように)
  4. 朝と夜にサッと水で洗って、また水を切って同じ場所へ。(これを繰り返す。)
  5. 芽が出てき出した頃が、食べ頃。 残っている豆の皮を取る。
 このままほっておくとまだまだ育つので、冷蔵庫に入れて、成長を止めて上げましょう。
 鍋の中が明るいと早く芽が出て十分にもやしが伸びきらないので、その場合は黒い袋にでも包むといいみたいです。

 ただしこのやり方はオハイオの暑い夏ではもやしが蒸し焼きになってしまうので、温度の上がらない涼しい室内で挑戦した方が よいみたいです。



●ハバネロ

 ハバネロは世界一辛いと言われている唐辛子の一種です。 結構辛いと言われている「ハラペーニョ」の倍の辛さだそうです。 で、なぜハバネロがお薦めかというと「手作りラー油」に最適な食材だからです。

 ご存じ「ラー油」は中華料理にピリリとアクセントを効かせる中国版タバスコです、Haruにとっては餃子や坦々麺などに欠かせません。

 で、この「ラー油」は手作りにすると辛さの中にほのかな甘みと風味があってとっても美味しいんですよ。 作り方も簡単だし、 一度多めに作ると冷蔵庫でも長期保存できます。 もちろん無添加、無着色ですしね。

 この「ハバネロ」はジャングルジムで$2.49/Lbで売っていますが、10個も買えば充分です。(値段は多分50セントぐらい) 後はごま油を用意してください。 韓国産や中国産の安いので充分です。 少しこだわるのならマルホンの太白胡麻油 が色がきれいに仕上がって良いみたいです。

作り方は至って簡単

  1. ハバネロを二つに割って、種とヘタを取り出す。
  2. 平鍋に入れて、胡麻油をひたひたに入れる。
  3. 細かい泡が出るぐらいの低温で30分程度揚げる。
  4. ハバネロを取り出して、ラー油を冷ます。
  5. 空気に触れにくい細長い瓶などの容器に入れて冷蔵庫で保存する。
ちなみにこのラー油を「出前一丁」付属の胡麻油の代わりに使うとすごく美味しいです。 辛いけどね。

一つだけ注意。 ハバネロの下ごしらえ中、もしくは直後はどんなに目や鼻がむずむずしても触らないこと。  たとえ手を水で洗ったとしても「地獄の苦しみ」があなたを襲います。(経験者談)



●Husman's Potato Chips

 カルビーのポテトチップ「コンソメパンチ」が食べたいなぁと思う事ってありませんか?
アメリカには塩味、BBQ味、ビネガー系などのチップスは豊富にあるのですが、なぜかこの「コンソメパンチ」味だけは 見かけないので、かなり前から諦めていたのですが、先日たまたま出かけていった飲み会で紹介されたこの

Husman's Potato Chips / Hawaiian Sweet Onion

はまさにアメリカ版
「コンソメパンチ」

だったんです。

 味は本家の物よりはややタマネギの甘みが利いていますが、塩分控えめなので結構ハマリます。 もともと美味しい アメリカのジャガイモをピーナッツオイル100%で揚げているので、もしかしたら本家よりも美味しいかも知れません。

 だだHaruが知る限りは現時点では"Kroger"のみでしか売っていないみたいです。(補足: ビッグスにもありました。2002年3月)

 ちなみに「ポテトチップが食材か?」という質問はしないように(笑)。 アメリカでは立派なサイドデッシュですよね。

あと東京食品で「コンソメパンチ」買ったら?っても突っ込まないでね。



●Costcoの鮭

 前回に引き続き、またもや会員制スーパー「コストコ」ネタなのですが、ここで扱っている 「鮭の切り身」が今回のお薦めです。

 在住の方にはかなり有名な品なので「何をいまさら」という感じかも知れませんが、 お買い得な値段と鮮度の良さを考えると、外すわけにはいきません。

 オハイオ州に2軒しかないCostcoがなぜがシンシナティの北部に集まってるのも変な話ですが、 とにかく、ここの精肉売場の近くにこの「鮭の切り身」が売っています。

 切り身とは言え、重さは1kg〜1.5kg程度のアメリカサイズですが、比較的新鮮だし、無塩なので 料理に使いやすい切り身です。 単価は1Lb当たり$3.99ですから100g=100円の感覚ですね。

 塩をしてからラップをしたまま冷蔵庫で一晩寝かせば、お手軽塩鮭にもなりますし、そのまま焼いて、 ほぐしてから、サラダオイルと塩で味を調えれば、「鮭のフレーク」になります。

 また大根と生姜を入れて煮汁で炊けば「鮭大根」が出来上がり。酒とみりんを多めにするとやさしい味に なります。

 Haruのお薦めは「鮭のクラッカー揚げ」。 鮭に塩胡椒をしてから普通のクラッカーをばりばり砕いて、パン粉の代わりに つけて揚げると、鮭のやや淡泊な味が濃厚な味に代わって、お酒のお供にぴったりです。



●KirkLand House Blend Coffee

 さて問題です。

 会員制スーパー「コストコ」「スターバックスコーヒー」の共通点はなんでしょう?

答えはどちらもシアトルが本社にあるということです。

 そして、そう勘のよい方はもうおわかりかもしれないですが、コストコのプライベートブランドコーヒーKirkLandの ハウスブレンドコーヒーはスターバックス製のコーヒーを名前だけを変えて売るダブルブランド商品なのです。

 もちろんコストコが売ってるだけあって2LB (907g)とスタバ版よりも大きいのですが、 値段は$8.99で、KrogerやBiggsで売っているスターバックスのハウスブレンド ($7.69/340g)の半分以下の値段です。

 もっとも銘柄は「ハウスブランド」のみでフレンチローストやコロンビアはないんですけどね。



●Taster's Choice Gourmet Roast

 時間がある時は美味しいレギュラーコーヒーやスタバ系のコーヒーで一息つくのも良いのですが、 さっと飲めるおいしいインスタントコーヒーもHaruは結構好きです。

 ところが飲んだことがある方はご存じだと思いますが、やはりアメリカンコーヒーの本場だけ あって、インスタントもアメリカンな味の仕上がり(ローストが浅くて苦みや風味が少ない)になっています。

 コクがおいしいインスタントコーヒーはないものだろうかと色々と試していて、見つけたのが、 このTaster's Choice Gourmet Roastなのですが、これは

ずばり「違いが分かる男の」
ネスカフェゴールドブレンドと同じ味

のインスタントコーヒーなんです。

 もともとゴールドブレンドはネスカフェが日本人の好みに合うようにつくった 日本オリジナルなのですが、それをネスカフェUSAが別の名前で販売しているのがこれなんです。

 類似品に"Nescafe Mountain Blend"という一見ゴールドブレンドっぽいのがありますが、これは全くの別物です。間違って買わないように。 Haruは一番最初に引っかかりましたけど(涙)

 Gourmet RoastはHaruが知る限りジャングルジムでしか売っていません。
L.A.とかだと普通のスーパーで売ってるんですけどね。

 Taster's Choice Gourment Roastは心なしか日本のヤツより少し苦めだけど、あのゴールドブレンド特有の豊かなコクが楽しめます。

 私はこれで東京食品でゴールドブレンドを買わなくなりました。(笑)



●錦江香醋 Chinkiang Vinegar

甘酸っぱい風味のする中国の黒酢。 ジャングルジム の中華食材コーナーで売っています。 他の中華食材店でも入手可だと思います。

 中国江蘇省錦江の特産品。 台湾や中国で餃子を食べに行くとテーブルにちょんと置いてある 醤油みたいな液体がこれです。

 味の特徴は「刺すような酸味がないことと甘酸っぱい香りがすること」。 餃子を食べるときに普通の 酢に少しこれを混ぜるだけで、すごく風味が増します。

 これを使った料理のお薦めは「酢豚」、ケチャップで仕上げる代わりに砂糖と錦江香醋を使うと、「本格的な酢豚」がつくれます。  揚げた豚肉400グラムに対して、下のあんを絡めてできあがり。

  • 錦江香醋 大さじ4、
  • 普通の酢、醤油、スープ、大さじ1、
  • 砂糖 大さじ6
  • 塩 小さじ1/2
  • 水溶き片栗(片栗粉 大さじ1)
 またマヨネーズに少量の砂糖と共に混ぜるとタルタルソースのような風味が出て、 魚や野菜のフライとても良く合います。塩分はお好みで調整してください。
Haruは手巻き寿司やサンドイッチ用にツナマヨネーズを作るときも同じようにしています。  味に深みが出ますよ。

 ちなみにこの錦江香醋、日本では一本600円程度で売っているのですが、こちらでは2ドル以下です。



●KRINOS TARAMA

タラコの代用品として使えるタラマ。 ジャングルジム の鮮魚コーナーの横で売っています。

 日本ではタラモサラダ(タラコ+ジャガイモ)で知られています。 名前は似ているけれども、ギリシャ語源の"Taramo"と日本語の「鱈子」には関係はなさそうです。

このタラマ、もちろんタラモサラダにしてもよいのですが、 何と言ってもタラコ(モ)スパゲッティーに重宝します。

辛子明太子は食材店でも手にはいるけれども、値段もそこそこするし、味が少々きつい。 その点このタラマなら味が付いていないので、自由に味付けできるし、値段も一瓶3ドルと安い。 大さじ一杯で十分2人分のスパゲッティができます。

たっぷりのバターでタラマを炒めて、ポロポロとしてきたら、醤油を軽く足して、俗に言う「バター醤油味」。 お好みで、きざみ海苔や青ジソをのっけると、美味しいタラスパの出来上がり。 バターからの塩分で 塩は特に足す必要は多分ないけど、お好みで調整してください。



●油麺 ・ ヤンチンメン

 中華麺の決定版「油麺」。 永成Saigon Marketで 売っています。 パッケージデザインは何種類かありますが、基本的に写真のような感じです。

突然、焼きそばが食べたくなる時ってありますよね。
芽生や安藤のメニューに「焼きそば」があるのはきっと人気メニューだからなのだと思います。

 この油麺は、8玉入って、1ドル程度で結構お値打ちです。 Haruにとっては焼きそば、冷やし中華、坦々麺に欠かせない必需品です。

 たっぷりのお湯で4〜5分茹でてあげると、中華麺の出来上がりです。焼きそばにするなら、 サラダ油を少しまぶしておくといいですね。 冷やし中華や坦々麺はそのままスープやタレと あわせてOKです。

 ただ麺にコシがほとんどないのでラーメン用には少し難しいかもしれません。



●鶏レバー&心臓

 栄養満点の鶏レバーとこりこりとした食感の心臓。 ジャングルジムの精肉コーナーで 売っています。 牛レバーを扱っているお店は他にも数件ありますが、鶏&豚の内臓を扱ってるのは、Haruの知る限りここだけです。
1LBが1ドル程度と日本の4分の1程度の値段だし、ビタミンA、B、D、Eや鉄分など不足しがちな栄養素が含まれています。 特に悪性貧血を予防するビタミンB12はレバーか貝類からしか採れないそうです。(ま、サプリメントでもOKですけど。)

おかげでHaruの大好きな「レバーのしぐれ煮」がシンシナティでも食べれます。おかずとしても酒の肴としても おいしいし、冷蔵庫で一週間程度保存できるので、常備菜としてよく作ります。

内臓系は下ごしらえで臭みを取るのですが、レバー、心臓共に以下のような感じです。

  1. 牛乳に1時間程度浸す。(日本酒でもいいけれど、Cincinnatiでは貴重だし。)
  2. 包丁の先で脂肪や血の塊を取る。心臓の場合は二つに割って、中の血の塊を取る。  薄皮をむく方が良いのですが、こちらのレバーではかなり大変です。 Haruはあきらめました。
  3. 沸騰したお湯にスライスした生姜を入れる。(皮付きの方が臭み消しの効果が多いそうです。)
  4. このお湯に入れて、5分程度しっかりゆでる。 この時浮いてくるアクはできるだけ取る。
  5. お湯から上げて、水気をざるなどでしっかり切る。
この後はお好きな味付けで煮付けたり、タレ焼きします。 参考までに「しぐれ煮」の煮汁は1Lb(450g)に対して

砂糖 60g, 酒(白ワインでも代用可) 100cc, 水 100cc, 薄口醤油 130cc,
みりん 70cc, ニンニク 1かけ, 生姜 3かけ,(お好みで)赤唐辛子 2本、実山椒または山椒の粉 少々

途中から醤油、最後にみりんを足すと味がしっかりしみて、しかもきれいに照りがでます。  煮汁が少なくなってきたら焦げ付かないように全体を底からかき混ぜながら煮汁を絡めます。

 あと買う前にフタを開けてみることをお薦めします。 外から見えないところにくたびれたレバーが隠れてる事があるから(笑)。



●腐竹

Jungle Jim'sSaigon Marketの中国コーナーで 売っているのが、この「腐竹」
 名前はアヤシイですが、要はあの高級日本料理に 欠かせない湯葉(ゆば)のことです。とはいえ、それは高級な日本産のものの話。  こちらの「腐竹」は一袋1ドルちょっとという豪快な安さなので、遠慮なくどんどん使えます。

 ご存じのように「湯葉」は大豆を絞った豆乳を煮詰めていくと、表面にできる膜を取り出して乾燥させたもの。 暖めた牛乳の上にできる膜みたいなものです。

 もともと大豆からできているので、豆腐、油揚げなどが合うものには何にでもOKです。 味噌汁の具、 煮物、鍋物などにぴったりです。 手でばりばりと砕いてから、パラパラ入れてもいいのですが、独特の乾物臭さが気になるのなら、 別鍋で湯戻しした方がいいと思います。

 Haruは五目大豆や炒め物にも使えます。 ビーフンやオイスターソース炒めの具にも重宝します。

 

 


  
   番外編:オススメしない食材...   
  

 ここは評判を聞きつけて、買ってみたのですが、見事にはずれた食材のコーナーです。ただそれなりに世の評価はあるので、お好きな方は好きかもしれませんが...


●Old Bay Spice
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ボルチモア生まれで60年の歴史を誇るスパイスがこのOld Bay Spice。 チキンやシーフードを揚げる前にまぶせば、メチャウマのフライができあがるというもの。 ただスパイスがちょっときつくて、これを使うとカニもエビもチキンも同じ味になってしまって、 素材のうまみを生かす感じじゃなかったので×。ちょっと鮮度が落ちるアメリカのシーフードや泥臭いナマズの臭い消しにはいいかもしれない。
 ともあれ、これを使うならそのまま揚げて、レモンしぼった方が美味しいと思うので、オススメしませんでした。

 


●沙茶醤

料理研究家の山本麗子さんがお勧めする調味料がこの沙茶醤。 干しエビや干し魚のエキスが詰まった調味料で、ちょっと加えるだけでただの炒め物が、とっても美味しくなるということだったのですが。

たしかに乾物の香りはするのだけどもそれに旨味が全然ついてこない。上の方に分離している油分も胃にもたれる感じでした。

これならオイスターソースや海鮮醤の方がずいぶんましだと思うので×。もしかしたら買った沙茶醤の鮮度が悪かったのかも知れないけれど。

 ともあれ、アメリカで手に入る沙茶醤はもう使う気になれないような不味さで、オススメできませんでした。


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