妙にトカゲの多い駐車場から門をくぐり、日本庭園の紅い太鼓橋を渡るとそこが「らん月」である。

　銀座にある名店の支店のはずなのだが、お店の雰囲気はどうみても温泉ホテルの宴会場か、ツアー旅行で無理矢理つれて行かれる ドライブインの雰囲気。

　店内は広々としてるが、くたびれた感じで、べたつくテーブルや臭いなどがまさにそれっぽいし、店員のアジア系は「くのいち」のような 格好をした制服を着た「茶パツヤンママ系」の人が多い。　　サービスも平均レベル。

　料理の品数は少なく、しかも高めなのだが、料理は意外なほど美味しい。

　魚の鮮度は平均的なアメリカレベルだが、味付けやダシが美味しい。 らん月弁当($23.38)の煮物や魚の焼き物は日本の味。

　和風ステーキもレアで頼んで大根おろしと頂くと新鮮な牛のタタキのようで美味。
　お味噌汁や天ぷらも美味しかった。
　ここではワニ肉の唐揚げを名物料理にしていて、食べると「証明書」を発行してくれるらしい。

　ただ、このお店の致命的な点はやっぱり「すぐ近くに"Hanamizuki"がある という一点。　シンシナティにあれば結構お薦めのお店なのになるのになぁ

　それでもこのお店のＨＰに紹介されているZAGAT SURVEYで全米４位の日本料理店ってのは？だよなぁ。　まあZAGATは基本的にアメリカ人の視点による評価だしね。