モダンな内装はオシャレで落ち着いている。照明や音楽にもかなり気を遣っていて、とても居心地のよいお店だ。　ウェストチェスター店の場合は座り心地のいいソファーテーブルの席が15卓程度ゆったりと置かれている。

　お店の料理は素材の美味しさを活かしたニューアメリカン料理にイタリアンとアジアンのテイストを加えたもの。　チーズも分量も控え目で、日本人にはちょうどいい程度かもしれない。　メイソンの Chocolate Morel のメニューを少しおとなしくした感じかも。

　前菜のスープ Linda M's Corn Chowder($3.25) は野菜がいっぱい入ったコーンスープ。 コーンと野菜のやさしい甘みの中に、隠し味のハラペーニョがピリッと効いていて美味しいし、具だくさんなのも嬉しい。

　Cedar Planked Bacon Wrapped Sea Scallops($9.25) は、ほたて貝柱をベーコンで巻いてグリルにしたものにマンゴーのソースを沿えたもの。　フルーティなソースに、カリッとしたベーコン、スパイスの効いた貝柱の組合せが絶妙で美味しい。ただ３つでこの値段はちょっと高いかな。

　今回食べた中で一番美味しかったのはウェイター一押しの Ravioli Asiago($14.95) だ。　新鮮なトマトとチーズを詰めたラビオリがスープに入って来るのだが、このスープがとってもおいしい。 　白ワイン、エシャロット、ガーリックなどが効いたチキンベースのスープなのだが、アメリカの料理とは思えないほど、繊細で上品な美味しさ。モチモチしたラビオリの皮もまた美味しい。

　デザートは盛りつけがきれいで、甘さも控えめ。 とはいえ日本的にはまだまだ甘いかな。Chocolate Raspberry Cheesecake($6.25)はチョコレート色のチーズケーキ、でもしっかりおいしかったです。

　サービスは丁寧で迅速、かつフレンドリー。お店の雰囲気もいいので、ちょっと贅沢なランチタイムやカップルの記念日ディナーなどにお薦めのお店だ。