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シンシナティ・チリの物語 〜マケドニア発シンシナティ名物〜 | |||||||||
刑事コロンボとチリ・コン・カン
テキサス州がメキシコ領とアメリカ領の間をフラフラしていた19世紀中頃に生まれたこの料理の名前は、そのため英語とスペイン語のごちゃ混ぜで、ともかくその意味は「牛挽き肉の唐辛子炒め」。 ロス市警で働く刑事コロンボがいつも街の食堂で頼むのがこの料理だ。 この料理は様々なスパイスを隠し味として使うことで美味しさが増すのだが、それを手軽にまとめたパウダーが1890年にテキサス州フォートワースで発売された「チリトマリン」という商品。 このパウダーが大ヒットした米国西海岸では、このパウダー無しではチリ料理は作れないと言われるほど。 ま、おたふくソースとお好み焼きみたいな関係なのである。
チリ料理の首都「シンシナティ」
もっとも我らがシンシナティチリはこれまで紹介したチリとは肉と唐辛子とクミン(スパイスの一種)を使う点を除いて全く異なる料理なのである。
やがて1949年にギリシアからやって来たニコラス・ランブリニデスが「スカイライン・チリ」を、1965年にはダオウド兄弟が「ゴールドスター・チリ」をオープンさせる。
スカイラインは現在130店舗を持つ最大チェーン、ゴールドスター・チリが100店舗でこれに続く。
どう食べる?
シンシナティで地元の人と飲みに行くと、最後はこのシンシナティ・チリで締めるのがお約束。 シンシナティ大学近辺のチリパーラーで深夜1時頃にお客さんが外に溢れているはおそらくそのためだ。 ただしかなりガスがたまる料理なので、午後から大事な会議を控えたビジネスマンやお姑さんが日本から来ている駐在奥様のランチにはちょっとお薦めできない。 いくら歯を磨いても「あ、お前、お昼チリ食っただろ!」ってばれるんだよな。 まるで焼きそばUFOか正露丸の如し 最終訪問日 2003年9月28日
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