シンシナティで一番有名なステーキハウスと言えば、高級レストラングループ JEFF RUBYが経営するこの"THE PRECINCT"であろう。
ベスト・オブ・シンシナティの常連店で、お店の待合室には多くの有名人のサイン入り写真が飾ってある。
この待合室のある赤レンガの建物は、もともと警察署だったらしい。 そこから左に下っていくとダイニングエリアがあり、右の階段から2階に上ればパーティルームに行くことが出来る。 ちなみに待合室は喫煙可なので、少し煙たいかも。
クラッシックな内装と鏡を組み合わせた店内は落ち着いた雰囲気で、古き良きアメリカの高級レストランといった感じだ。 ただ中西部的にはやや狭い。
このお店の食事で、最初に印象的だったのは、ワインの品揃えが素晴らしいこと。 NapaのPinot Noir($8.00)とCabinet Suvenion($9.0)を頼んでみたが、グラスワインでこれほど美味しいワインが飲めるお店は正直初めてだった。
ナパのワイナリーで飲んだワインを除けば、アメリカでこれまで飲んだグラスワインの中で一番美味しかった。(といってもワインは専門じゃないけどね。)
メインのJeff Ruby's GEM($34.95)はフィレミニオンステーキだが、なんとその量は450g(16oz.)。 正直言ってこんなにでかいフィレは生まれて初めてだ。
それでもレアーの火の通し方はさすが。 表面はカリッと、中は冷たくないけどテロンとした食感にジューシーな肉の旨みがほとばしる。
付け合わせのオニオンフライもタマネギ自体が甘いのとオイル自体に風味があること相まっていて美味しい。
あとクリームチーズベースのドレッシングがついたハウスサラダとアスパラ($5.50)のソテーが新鮮で美味しかった。 ガーリックマッシュポテトやパン、ハッシュブラウン($5.95)などは普通。
お値段はもちろん高めだが、サービスはとても気持ちが良かった。
この手の高級店は時々アジア系のお客さんを嫌がったり、末席に座らせることもあるのだが、そういう雰囲気は全くなくて上品でフレンドリー、最後のチェックまで気持ちよく終えることが出来た。
ただこのお店の料理のボリュームと味付けはどちらもヘビー。 これこそが伝統的な米国式なのだが、パンシロン無しではちとツライ。 特にフィレは半分でいいから値段も半分にしてくれないかなぁ。 値段もヘビーだしね。