シンシナティ地区で今一番お洒落なNewport Leveeから数ブロックしか離れていないが、ここはまったくの別世界。
メキシコのテレビチャンネルから聞こえるスペイン語とヒスパニック系のお客さんが集まるこのお店はまさに「リトルメキシコ」。 日本人どころか白人もほとんど見かけない世界だ。
店内は庶民的なファーストフード店風だが、お店は結構広くて奥の方にもテーブルが10卓以上並んでいる。入って左側にはオープンキッチン(と言えば聞こえがいいが)があり、カウンターの上には辛そうなサルサソースが並んでいる。
お店にはいると、メキシコ料理店お馴染みのトルティーヤがでてくる。サクサクッとした食感と素朴な塩味が美味しいが、それについてくる付け合わせのサルサソースは何と「きれいな緑色」。
トマトソースベースの赤いサルサソースではなく、いきなり本場の激辛ハラペーニョサルサ。 このサルサ、すっごく辛いけど、止められない美味しさ。<でもかなり危険です。
タコス($1.69)は7種類ある中から、鉄板焼き風の牛肉とコリアンダー(香菜)が入ったASADAとチリソースの入ったAL PASTORを注文。どちらも素朴だけど美味しい。
タコスの皮は柔らかいソフトタコで、付け合わせのオレンジ色のサルサソースをかけると更に美味しい。このソースも結構辛いのだが、最初の緑のサルサを食べていると、このオレンジサルサが全然辛く感じない。<でもこれも要注意。
そしてこのお店のお薦めは何と言ってもブリトー($5.99)、日本のオムレツの二倍はあろうかという巨大なブリトーはかなりのボリューム。普通の日本人なら2人で分けてちょうどいいぐらいでは。
もちろん、このブリトーはデカイだけじゃない。 柔らかくてモチモチした皮の中に、ご飯とレタス、チーズとハラペーニョのバランスがよくミックスされていて、薄味なのに味が深い。 まるでダシのしっかりきいた薄味の日本料理を食べているような感じだ。
ラテン系のカッコイイお兄さんが一人でウェイターをやっている(彼しか英語ができないらしい)がサービスは悪くない。 そうは見えないけど、クレジットカードもOKだ。
タコベルみたいなアメリカ系メキシコ料理しか知らない人は一度トライしてみては。 結構癖になるおいしさかも。
ただ緑のサルサソースはほどほどに。