KING WOKはおそらくシンシナティ唯一の「ＮＹスタイル」中華料理店ではないだろうか？。
ＮＹスタイルとは「店内に水槽があり、生きたロブスターやカニを注文を受けてから調理する中華のスタイル」で日本で言う「いけす料理」である。
実際、お店の水槽ではカニ、ロブスター、いずみ鯛（ティラピア）が元気に泳いでいる。 またカキやムール貝も水槽で飼われている。
ＮＹからやって来たオーナー一家が、ここに３年前に香港料理のお店を開き、１年ほど前から海鮮中華のメニューが加わったらしい。（ちなみにMasonにあるKingWokとは何の関係もないとのこと）
お店はシンシナティ大学のすぐ近くW. Mcmilan St.にあり、正面にはRed Papperがある。
店内は広くて清潔で、中華料理店にありがちな貧乏くささがないのがいい。 水槽の反対側にある厨房がとても清潔なのが印象的だった。
中国メニューと米国メニューがあるが、海鮮料理が載っているのは中国メニューだけ。 今回食べた中でのお薦めは
Crab wtih Black Bean Sauce($13.95 メニュー上は時価)。 カニ一匹を豪快に叩いてから豆鼓（トウチ：本当は豆ヘン）と卵で炒めたもので、
手が汚れるのもなんのその、この料理が出ると確実に会話が止まります。（笑）。 カニミソもGood。
またSteamed Fresh Fish(清蒸魚: $14.95)）はネギをたっぷりかけたいずみ鯛を酒で蒸したもの。 あっさり味付けで新鮮な魚の旨みがしっかり楽しめる。
予想に反して生臭くも泥臭くもない、お醤油をちょっとたらすとまさに日本人好みの味。
もう一つお薦めは、Roast Duck ($9.95)、ぱりっと焼けた皮、濃厚な鴨肉の味。 海鮮醤が大好きな方には特にお薦め。
またこのお店はアスパラガス料理も名物らしい。 ただ今回頼んだAsparagus with Garlic Sauce($7.95)は
ソースの酸味がきつくちょっといまいちだった。
ここの海鮮料理はシンシナティ中華のレベルをはるかに超えてにも関わらず、値段はそんなに高くない。
サービスは迅速でフレンドリー、お茶もタダだしお代わりは早い。 給仕のおばちゃんの英語は苦しいが、昔、自称ＪＡＬで働いていたお兄さんは親切だし英語も通じる。
それにしてもアメリカでこんなに美味しいカニを食べたのはサンフランシスコのThanh Long以来だ。
海鮮中華料理
