レキシントンのダウンタウンからやや南の住宅街エリアに建っているこのクラッシックな建物は1851年に医学校として建てられた歴史的建築物。
設立者のDudley博士に由来するこの建物の一部を利用したレストランは1981年にオープン。二つの教室のうち1つがバーに、もう一つがメインダイニングになっている。
建物に入ると板張りの廊下に受付の小部屋がいかにももと学校という感じ。そのまま進むとDudley's Restaurantの看板が右手に見える。ここはバーの入り口だが奥で繋がっているメインダイニングにもここから入ることになる。
店内はキャンドルがほのかに灯る明るさだが、クラッシックなお店の雰囲気は落ち着いていて、いい感じだ。 週末だが9時半という一番遅い時間の予約ながらほぼ満席の混み具合。
ただアメリカ的には店内はかなり狭く、椅子を引くときは後ろに注意しないといけないぐらいだ。
クラッシックな建物と内装にもかかわらず、Exective ChefのJohn Schweder氏が作り出す料理はアジアを意識した西海岸風のアメリカ料理だ。
前菜には刺身や天ぷら、ベトナム生春巻きにタイスープなどが並んでいる。
前菜でお薦めなのがカルパッチョ($10)、新鮮な牛肉とホウレン草にパルメザンチーズの塩味と香りが全体のアクセントになってとても美味しい。特に赤ワインと合わせるのには最高の前菜だ。
Dudley's Salad薫り高いチーズが素晴らしいのだが、塩味がかなりきつい。 血圧が上がりそうな塩加減でワインや水がないとツライ。
メインのPork Tenderloin($18)もグリルされたポークとトマトは美味しいけど、かなり塩辛い。 以前ランチで来たときのサラダとスープは普通だったんだけどなぁ。
Marchand de Vin 5oz.($22)はエシャロットを赤ワインとバターで仕上げたソースがかかったフィレミニオンに味のしない脂っこいアスパラガスの組合せがヘンな料理。
味付けはかなりユニークで好みが分かれるところだけど、Haruは嫌いじゃないかも。
ワインリストはカリフォルニアを中心に結構充実している。 グラスワインはメルロットの赤Gloria FerrerBear Carneros($10)とピノットノアールの赤Bear Boat($8)を注文。 Gloriaが結構美味しかった。
サービスも雰囲気もいいお店だから、一度行ってみる価値は十分にある。 あとは塩辛い料理に当たらないこと祈るのみだ。