寿司処「明石」はきちんとした仕事をする日本料理のお店だ。 冷えすぎた野菜に業務用のゴマドレッシングがかかったサラダ、
人工調味料たっぷりの即席味噌汁、業務用だしで味付けた煮付けに、冷凍しすぎで水っぽい刺身や寿司などはこのお店にはない。
お店の雰囲気はとてもフレンドリーでアメリカ人も日本人も常連さんが多い。
日本人だけを相手にしてるような閉鎖的な店や、変にアメリカナイズされた日本食店が多い中西部では「明石」のように日米の常連さんで賑わう店は珍しい。
日本食慣れしているアメリカ人が多いのは基地の街デイトンだからかな?
この「明石」は2000年にOpenした比較的新しい日本料理店で、以前は「柳瀬」という日本料理店だったらしい。
Highway No.4をHarshman Rd.で降りて北西にしばらく行った右手にカラテ道場の看板と共に現れる。
店内は蔵を意識した建物で、手前に寿司カウンター、真ん中にテーブル席、奥にカラオケバーがある。
テーブル席がやや多めで、ゆったりとした感じではないが、居酒屋的なちょうど良い広さだ。
お寿司はすし処と名乗るだけあって美味しい。 寿司飯の味付けもいいし、ふわっとしてるけど、ぼろぼろには決してならない握り方もいい。
ネタにきちんと包丁が入っているので非常に食べやすい。
いくつかのネタは冷凍疲れしたものがあったけど、全体的なレベルは高く、満足度は高い。
上寿司($19.75)、並($15.75)の他に寿司11個に巻きずし一本が付いた満腹寿司($19.75)、サバや鮭の押し寿司なんかもある。
天ぷら定食($17.95)や天ざるそば($8.95)の天ぷらはカリッと揚がっているうえ、海老や野菜などのタネも美味しい。
また松花堂弁当($14.95)に入っていた「サバの塩焼き」も脂がのっていておいしかった。
付け出しや柑橘系のドレッシングが掛かったサラダ、鰹だしの効いたお味噌汁などの小品も、美味しかった。
サービスはテキパキとしていて気持ちがよいが、料理を出すときも、下げるときも足が止まってなくて、
なんだかせわしない感じがした。
もう少しゆっくり食べさせてくれる雰囲気があるといいのだけれど。
2005年11月に再訪。相変わらず寿司と一品物のレベルは高いし、サービスも快適だった。 ただここの天丼がすごく甘いのだけはちょっとつらかったです。