Bravo!はコロンバスに本店を持つチェーン店で、中西部を中心に12店舗を展開しているイタリアンレストランである。
シンシナティ地区はここ一軒だけで姉妹店のBRIOがケンタッキーのニューポートにある。
コロンバスにある有名なホームスタイルのアメリカンレストランLindeysのオーナーであり、シェフでもあるDoody家で育った兄弟RickとChrisは
いずれは独立して安くてそれでいて本格的なイタリアンレストランを経営したいと考えていた。
やがて彼らはニューヨークから有名なシェフ Phillip Yandolino氏をメインシェフに迎えて、1992年に念願の1号店をコロンバスにオープンしたのである。
ローマの遺跡をイメージした店内は広く、夏には屋外でも食事がとれる。 オープンキッチンの中ではピザを焼く石釜の前を大勢のシェフとウェイター・ウェイトレスがテキパキと働いている。
入り口には広めのバーもあるが、週末にはここは席を待つ人ですぐ一杯になるので予約した方が無難だ。
このBravoはイタリアンレストランなのだが、パスタはアメリカ風(茹ですぎ、砂糖とチーズ多め、塩分少なめ)なので
残念ながらあんまりおいしくない。 サラダやスープ、デザートも平凡。
しかしこのBravoはフィレステーキ(Filet Mignon Toscana: $19.95)がめちゃくちゃ美味しいのである。
ただし焼き加減は必ず「レアー」でなければならない。 なぜならこのお店はレアー専用のステーキ肉があり、この肉は他の焼き方用のステーキ肉と
とても同じメニューと思えない程レベルが違うのだ。 同じ値段でなぜこんな差別があるのかは全くの謎だが、とにかく「レアー」である。
このレアーのフィレミニオン、カリッと焼き上がった表面にナイフを入れると絶妙に火の通った桜色のフィレ肉が表れる。 肉本来の旨みと絶妙の塩コショウ加減、レアーでありながら血生臭さとは無縁の、まさに究極の牛タタキ状態なのである。
また、このお店の前菜もあなどれない。 グリルしたキノコの食感にガーリックバターがおいしいWood-grilled portobello Mushroom($6.95)、
サクッと揚がったCalamary Fritti($7.95)もお薦め。 あとHaruは未挑戦だけど、Artichoke & Spinach Formaggio Dipもおいしいとの噂。
あと前菜ではないけどPizza MargheritaもサクサクでHaruのお気に入り。 Veal Marsala(子牛のマッシュルームソースソテー)はやさしくて懐かしい日本の洋食の味。
サービスも快適だし、値段も味に比べるとリーズナブル。 ただいつも満員で予約が取りにくいのが難点かな。